アパート・マンションの空室が増える原因
アパート・マンション経営において最大のリスクは空室です。安定した経営を維持するためにはできるだけ空室を発生させないことが重要です。
ところが今、日本では人口の減少期に入り、賃貸住宅が供給過剰の状況になっています。空室率は2008年に18.8%だったものが、2010年には23.07%へとアップしており、今後、アパート・マンション経営を取り巻く環境はますます厳しくなっていくことでしょう。
また、こうした時代の流れとは別に、空室が発生する現実的な原因はいくつか考えられます。
- 相場より家賃が高い
- 設備が充実していない
- 管理が行き届いていない
- 築年数が古く建物が老朽化している
- 入居者募集活動が積極的に行われていない
アパート・マンションの退去の原因
- 入居者が利便性の悪い(郊外)場所から良い場所(中心部)に住み替えている。
- 中心部に新築分譲マンションが大量供給され賃貸からの脱出が増加した。
- 老朽化した実家を二世帯住宅に建替えて親と同居する。
- マンションデベロッパーが売れ残り分譲マンションを賃貸に回している。
- 新興の小規模オーナーが先行きのリストラ、退職金、年金不足対策として安定収入確保のため参入を始めており供給過剰気味である。
- 入居率の悪い事務所ビルをリフォームして賃貸マンションへの用途変更(コンバージョン)が増加している。
- 不景気による親の収入の減により学生など子供への仕送りが困難になり自宅から通える 学校に通わせる、又は仕送り減少により安賃料の物件に住み替えている。
- 不景気による影響で会社の住宅手当がカット、又は減少により自宅に戻る層が増加など